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第51回通関士試験 合格体験記


平成29年度 第51回通関士試験に合格された方の合格体験記を掲載中です。

今後の学習や講座の受講等の参考にしてください。

通関士 合格体験記  F.Kさん 東大阪市 30代 女性
(1年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))


                                              

私の合格体験記


★授業について
私は、商社の貿易事務職をしていまして、
斎藤先生には貿易実務講座からお世話になっていました。
今年の1月、A級の合格発表後、
2月スタートの通関士講座に申し込みました。
今思うと、早期スタートの講座は、
関税法についてゆっくり学ぶことができたので、
この時期に勉強を始めて良かったです。
貿易実務の経験者でも、
初めの頃は全く知らない法律用語ばかりで授業についていけるか不安でした。
私は、いつも一番前の席に座っていたので、
先生へ質問がしやすく、
分からないことは直ぐにその場で聞いていました。
但し、前の席は授業中にいつ当てられるか分からないという緊張感もありました。
先生に当てられた所は記憶に残り、
不思議なことに本試験の最中も覚えていたので、
間違えることを恐れず答えてみて、
むしろ間違えた方が先生の解説を聞けるので、
身に付くと思います。
授業中は、講義を理解するために頭をフル回転させていたようで、
授業の後はぐったり疲れていました。
また、土曜日の昼クラスは、
既に受験経験者の方もいたのでレベルが高く、
優秀なクラスメイトを見ると、
自分はまだまだ知識が足りない...と気付くことができました。

★試験勉強について
土曜日に授業を受けて、翌日の日曜日に授業の復習をしていましたが、
この学習スタイルは最後まで崩さなかったです。
平日は、2月〜3月は軽くテキストを読む程度で、
4月からは、学校指定の過去問の問題集を解いていました。
6月以降は、授業も実務の範囲に入り、
やるべきことはどんどん増えていきましたが、
指定の問題集と配布されたプリント、
月末確認テストや合同テスト(校内テスト)の問題を
確実に解けるようにしました。
7月には、2冊目の問題集(関税協会)も購入しましたが、
中途半端になりそうだったので、結局手を付けませんでした。
極力、少ない教材で勉強しようとしていましたが、
それでも8月末にはプリントが沢山溜まって、
勉強が追い付かなくて焦り、
もう何から手を付けて良いか分からない状態になっていました。
先生はそんな状態の私を見て、
今から難しい問題には手を出さず、
過去問レベルの基礎を固めるようアドバイスして下さいました。
確かに過去問を見ると、
意外と簡単に解けると思いました。
難しい問題ばかりに惑わされて焦ってしまい、
大事なことを忘れていたようです。
9月には最後の追い込みに入りましたが、
仕事も忙しく勉強時間を増やすことは難しかったので、
優先順位を決めて取り掛かりました。
通関士試験の勉強は長丁場のため、
自分があまり無理をせずに続けられる学習スタイルを
作っておくことも大切だと思います。
それでもしんどい時は、
全く勉強しない日もありました。
予習をする時間も確保できませんでしたが、
授業の進行に合わせて勉強して、
復習を欠かさないようにすれば、
1年目の方でも十分合格できると思います。
また、自宅以外に勉強に集中できる場所を見つけておくと良いと思います。
私は、自宅近くの大学図書館を利用していました。

★苦手科目について
元々、暗記科目は得意だったため、
通関業法と関税法は、それほど苦労しなかったのですが、
通関実務に関しては相当悩みました。
8月の関税協会模試の後、
このままでは実務で落ちる...と確信しました。
特に、申告書が苦手で、テストも散々だったので、
計算問題、複数選択式問題、択一式問題で高得点を狙うことにして、
最後の一ヶ月は、実務に集中して勉強しました。
最後の校内模試では、実務は劇的に伸びましたが、
通関業法と関税法は逆に下がったので先生にはご心配をおかけしました。
この2科目は試験の1週間前に慌てて見直すことになりましたが、
本試験ではなんとか7割〜8割得点できたので、
きちんと勉強して覚えたことは、
直前に見直せば回復できるようです。
私の勉強方法が正しかったとは思いませんが、
通関士試験は、苦手科目を作らないことが鉄則で、
自分で突破口を見つけられたら合格すると思います。

★本番の試験について
今年は輸入申告書の問題が易しかったので、
運が良かったとしか思えないのですが、
通常の難易度であれば、
通関実務は時間との戦いになると思います。
合同テストや模擬試験では、良い点数をとることよりも、
時間配分に気を付けることを心掛けました。
私の場合、先に申告書以外の問題を40分で解いて、
残りの1時間を申告書に充てていました。
40分過ぎたら強制的に申告書へ移るようにしていたので、
毎回見直す時間はなく、
敢えてその状態で何点取れるか計っていました。
本番では、幸運にも時間がたっぷり余ったので、
落ち着いて見直しができました。
しかし、安心し過ぎてミスをしてしまいました。
日頃から先生には、問題文をよく読むこと、
よく考えることと、再三言われていましたが、
本番でも読み落としのミスがあったので、
まだまだ実力は足りなかったようです。

★最後に
1年で合格したいと言った私に対する先生の指導はいつも厳しかったのですが、
勉強が辛くてしんどい時は、前向きに頑張れるよう導いて下さいました。
毎週メールで質問したり、
授業の後も話しかけたり、
愚痴を言ったりして、
先生の貴重な時間を奪ってしまい、すみませんでした。
何とお礼を言ったら良いか分からないのですが、
斎藤先生の熱心なご指導のおかげで、
貿易実務検定A級と通関士という、二つの難しい資格を取得することができました。
そして、合格体験記も二つ書かせて頂きました。
今後は、また何か新しいことに挑戦してみようと思います。
また、試験当日、教室には一緒に頑張ってきた仲間がいたので安堵感があり、
素敵な仲間に出会えたことも嬉しく、
このスクールで勉強して良かったと心から思いました。
本当にありがとうございました!




神戸大阪通関貿易教育研究社からのコメント



F.Kさん

合格おめでとうございました。

F.Kさんは
貿易実務講座のB級講座から始まり続いてA級講座、
そして通関士講座と
弊社の講座では進まれましたが、
弊社の中ではすべて一度での合格。
このような方はそうはいません。
本当にすごいことです。
長期間本当にお疲れさまでした。
貿易実務講座はどの級も所定の学習さえすれば
合格は難しくありませんが、
通関士試験は知識を完璧に習得しただけではダメな場合もあり、
運もある程度必要な試験で、
一度での合格は非常に難しい試験です。
ですが、F.Kさんのように持ってる方は違いますね。
今年のように合格率の高いときにたまたま受験されることも
その方の持つ運によると思いますので、
そのことも含めて素晴らしいと思います。
ですが、F.Kさんは運で合格したのではないと思います。
もし、今年の試験が難しくても100%合格できたと思います。
そう確信できるぐらい十分に知識と実力をもって受験に臨まれていました。
ときには、他の方と違う、??な質問をされる場合もありましたが、
とてもよく勉強をされており、
合格に必要な知識は十分にお持ちでした。
F.Kさんの弱点は暗記に走りやすいことぐらいです。
単に暗記だけするから、
よく内容を理解していないため、
簡単なひっかけ問題に引っかかったり、
内容を全く違うように理解していたことも
多々あったように思いますが、
それも最後の方には徐々に修正できていたので、
問題はなかったです。
ただ、
こちらが思うほどにはご本人に危機意識はなかったかもしれませんが、
F.Kさんのようにしっかり勉強されている方は
こちらもあまり心配はしておりませんでした。
校内テストもそこそこの順位をキープし、
順調に勉強を進められ、
予定通りの合格だったと思います。
F.Kさんはよく質問もされていましたが、
質問は学習していない方にはできないので、
その点でも非常に安心できました。

1年間本当にお疲れさまでした。

このご経験を今後のお仕事に生かして頑張ってください。

F.Kさんの貴重なご経験は今後の受験生に大変有意義なものであると思います。

合格体験記をお書きいただき誠にありがとうございました。

本当に合格おめでとうございました。






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